家を建てる上でも各方面のスペシャリストがたくさんいらっしゃいます。
皆様ご存知の大工さん、足場をたてるとび職人さん、防水工事を行う防水屋さん、窓ガラスを設置するサッシ屋さんなどなど・・・。
彼らが一人でもかけてしまうと、お家は建ちません。
そんな方々にインタビューを行う企画、早くも第4弾!
前回の『技術系エンジニアからの転職! 電機職人さんにインタビュー!』に引き続き今回お話を伺ったのは・・・。
屋根屋さん、『深山瓦店』の深山さん!
屋根は普段見えにくいところではありますが、外壁と同じく、存在感はバッチリあります!
お客様でも外観を決める時、外壁の次に屋根の色を悩まれるほどです。
今回はどんなインタビューになるのでしょうか。
(インタビュアー:中野)
中野:まずは、お名前をお願いいたします。
深山さん:深山瓦店の深山です。生年月日は昭和39年5月18日の血液型O型です。
中野:職人になったきっかけを教えてください。
深山さん:先代が居て、(お父さま・お母さま夫婦)それを継いだのがきっかけだね。
17歳の時かな、その年頃はやんちゃしだした時期でもあってね(笑)
「瓦屋ついでやるよ!」なんてタンカきっちゃって(笑)それからだけど。
やっぱり職人は大変でね、それでも意地張って頑張ってきて
5年、10年経って、仕事が楽しくなってきたんだよね。
だんだん建築様式も変わってきて、
昔ながらの日本瓦から洋瓦になってきたりすると、
もう先代では考えがついていけない、それで勉強してアレンジしたり、
試行錯誤して早30年・・・。
中野:30年!すごいですね~!ずいぶん頑張ってきたんですね。
深山さん:もちろん、やっぱり止まったままじゃだめだし、
いろんな建築屋さんがいるからいろんな情報が入ってきて、いろんな要望もくる。
それに合わせなきゃいけないからね。
中野:そうですよね。日々勉強なんですね。
中野:現場に入る前にしていることはありますか?
深山さん:朝のコーヒーだね。ちなみにローソン派(笑)
これが無いと一日が始まらないよ。現場に行く前にコーヒー飲んで、気を落ち着かせてね。
中野:うん!わかる気がします!
中野:施工後のお客様のお家を見てみたことは?
深山さん:屋根の工事は早い段階だからね。建物は骨組みの状態で作業も長くて1週間。
クレーム以外は現場の中に入ることもない。だからあまり中を見たことが無いんだよね。
中野:お客様と接することもないんですね。
深山さん:遠目で見てるかもしれないけど、職人とお話しするのが億劫なのかな?
とっつきにくいのかな?屋根の工事だとお客さんも興味がないのかなぁ。
中野:ん〜、そうですね。
上棟式終わって、しばらくして見に行ったら「もう屋根が出来てる!」
って感じですかね・・・。
深山さん:中だとね、「このくらいできました!」ってわかるけどね。
上にのっているからわからないんだよね。
中野:仕事が終わった後の楽しみは?
深山さん:お酒(笑)帰ってからのビールはやめられないな。お腹が出ちゃってね(笑)
中野:休みの日には?趣味は?
深山さん:昼からお酒かな(笑)今、家族でスシローに行くのが流行り。
それと車いじりが好きかな。アメ車だよ。
中野:お子様は?
深山さん:下の子は3歳。20歳男の子、22歳女の子
中野:え~っ!!びっくり! ずいぶんお歳が離れてますね~!!
深山さん:上の女の子は仕事で家を出ているけど、男の子は一緒に仕事をしてくれているよ。
下の子の面倒も見てくれてる。
深山さん:今は屋根も変わってきているから昔ながらの瓦は少ないね。
この瓦屋根の積み方で職人さんがわかる。瓦屋根は奥深いよ。
中野:尊敬している人はいらっしゃいますか?
深山さん:もちろん父だよ。
中野:職人になってよかった事は?
深山さん:屋根が完成して職人さんみんなで良かったねっていう事だね。
中野:今日は帰ってビールですか?
深山さん:そうだね。今コロナビールにはまってて(笑)
中野:ライムとか入れるんですか?
深山さん:ライムというかレモンだね。今、俺の中ではプチはまりだね(笑)
中野:奥様は飲まれるのですか?
深山さん:ワイン飲んだりしているから付き合ってワイン飲んだりしてるよ。
一人で飲んでもつまらないよね。一緒に飲んでくれるのが奥さんだから。
いろんな話が出来るしね。お酒飲んでると話しやすいよ(笑)もちろん仕事の話以外ね。
中野:うらやましいなぁ~!!
あっ、もうこんな時間・・・今日はありがとうございました!
深山瓦店の深山さん、奥様思いのダンディーな方でした!!
今回の企画で職人さんとお話ししたのは4人目です。
いつも書いてますが、仕事には厳しい反面、みなさん本当に優しい方ばかりです。
屋根屋さんの仕事は家づくりの早い段階で始まって、しかも屋根の上で一人黙々と、という作業です。
今お家を建てられている方も、現場の職人さんに声をかけるには勇気がいるかと思いますが、
思い切って声をかけてもらえると職人さんも嬉しいみたいです。
いろんなお話や、専門的な役立つ知識も教えてくれるかもしれないですよ。
中野 真澄
コーディネート / Coordinate 昭和44年 AB型
施工ギャラリー