2018.07.05
こんにちは、住宅アドバイザーの塩田です。
ご新築を検討の皆様は、モデルハウスやショールームでキッチンのガスコンロや電気が熱源のIHヒーターを目にされますね。
そこで自然とライフラインの選択をされていると思います。
基本的に藍舎では、電気が熱源であるIHヒーターやラジエントヒーターをご希望されると電気でお湯を沸かす給湯器『エコキュート』を。
ガスコンロ希望の方は、ガスを使用する給湯機『エコジョーズ』をご提案しています。
しかし『そもそも電気orガスの給湯器って何が違うの?』ということで、前・後編に分け違いをご紹介させていただきます。
前編の今回は?
電気を熱源とする給湯器『エコキュート』についてご紹介いたします。
そこで弊社標準のエコキュートメーカー CORONA(コロナ) さんを取材しました。
給湯器とは、お湯を沸かしてくれる機械です。
給湯器は大きく分けると 電気給湯器・ガス給湯器・石油給湯器 の3つに分類されます。
違いはお湯を作る熱源です。
エコキュートは電気給湯器に分類され、正式名称は自然冷媒CO²家庭用ヒートポンプ給湯器です。
電気を使うエコキュートとは?
電気エネルギーを使い、大気の熱を組み込み、熱エネルギ-を生み出してお湯を作る省エネルギー機械です。
貯湯ユニットの中には80℃~常温水が貯められており、50℃~30℃の中温湯を作り効率よく使用します。
エコキュートには『3つの特徴』があります。
① 深夜電力を使って必要な分のお湯を沸かす。
② 災害時には本体より水を抜き出し非常用水として利用できる。
③ ガス料金が気になる地域在中の方に朗報なオール電化のご提案。
以上が電気を使うエコキュートの特徴となります。
電気を使うエコキュートは、設置場所の確保が大切です。
一般的なご家庭用の3~5人用は370Lの大きさを使用します。
ヒートポンプユニット(上写真左)は、幅900×高さ650×奥行き300(㎜)、貯湯ユニット(上写真右)、幅1090×高さ1890×奥行き450(㎜)です。
また、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットの間はメンテナンススペースとして600㎜程度のスペースが必要となり、この2つはセットでの設置が必須です。
身長約170㎝の住宅アドバイザー 大久保さんと比べてみても?
上記写真くらいの大きさですので意外と大きく感じるかと思います。
電気を使うエコキュートの初期費用は、ガス給湯器や石油給湯器に比べて割高になります。
屋外の外壁沿いに基礎打ちをして二台並べて設置するため、本体価格+基礎工事費用 がかかります。
ランニングコストは、深夜電力 ( 東京電力 スマートライフプラン午前1時~午前6時 ) を使って割安な料金でお湯を沸かします。
(注)※日中の使用頻度によっては料金が高くなる場合があります。
基本的にオール電化住宅での使用をおすすめするため電気料金は高くなりますが、ガスの利用自体がなくなるためガス料金が発生せず、家計の節約効果があります。
ご検討中である土地の宅内にガス管の引き込みが必要な場合は、住宅がオール電化仕様となる為ガス管の宅内引き込み工事がなくなります。
ガス代・電気代と支払う場合に比べ支払い窓口がまとまりますから、家計もスマートになりますね。
電気を使うエコキュートはこんな方におすすめです。
① 共働き家庭や日中の外出が多い方
② 災害時への備えを検討中の方
③ 月々の電気料金を抑えたい方
上記へ該当する方は?
エコキュートの取り付けをご検討されてみてはいかがでしょうか。
実際にお客様からもっとも多く受ける質問を Q&A にまとめてみました。
Q:井戸水使用でも大丈夫?
A:可能です。井戸水対応 エコキュート が製品としてありますので、ご提案させていただきます。
Q:お風呂を2階にした時、水圧は落ちるの?
A: 2階までは給排水可能です。ですが、配管が長いと水圧が落ちる可能性があります。
Q:保障期間はいつまで?
A:コロナさんの場合メーカー保証は2年です。但し、有料となりますが最大8~10年の延長保証も可能です。
Q:深夜電力でお湯を作ると、騒音で近隣の方へ迷惑をかけることはないですか?
A:大丈夫です。音の大きさはエアコンの室外機より4㏈も小さく、図書館と同じくらいの静けさです。
ですが取り付けの際、寝室の隣は避けて設置します。気になる場合は向きを変えるだけでも違います。
電気熱源の給湯器 エコキュートは?
・共働き世代など日中自宅にいない家庭
・基本的な生活スタイルに変化のないご家庭
上記のライフスタイルに有効だと思います。
また災害時の水の確保、震災時の復旧の早さも魅力ですね。
以上今回は『 給湯器のご提案 電気利用のエコキュート編 』でした。
次回は『 給湯器のご提案 エコジョーズ編 』をご紹介します。
塩田 新菜
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