冬。薪ストーブ、始まります。【薪ストーブの焚き付け方法】

2019.12.06

こんにちは。設計の押谷と住宅アドバイザーの松井です。

 

12月に入り、だんだんと肌寒い季節になりましたね。

そんな時、やはり欲しいのは?

「 暖かいお部屋 」です。

 

そのお部屋を暖めてくれる暖房機器はたくさんありますが、市原スタジオには薪ストーブがあります。

 

「早く暖まりたいのに、火が点かない・・・。」

「薪ストーブを使ってみたいけど、うまく火がつけられるか不安・・・。」

という方必見!

 

「 薪ストーブの焚き付け方法 」をご紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

4月に入社いたしました松井。

初めての薪ストーブで、上手につけられるのか不安でしたが・・・。

 

焚きつけに挑戦します!

 

 

焚きつけに挑戦


 

まず、焚きつけに必要なものは?

 

①薪

②着火剤

点火をするためのマッチやチャッカマン

・グローブ

 

 

薪の種類は様々ありますが、大きくまとめて下記3つの木さえあれば着火できます。

 

・細い枝

・広葉樹の太い火を持続させる薪

・杉のように燃えやすい薪

 

 

今回着火剤として使用したのは、松ぼっくりスギの葉

市販の着火剤も便利なのですが、今回は自然環境で集めることができる身近なものを使っていきましょう。

 

 

 

着火剤に使用する松ぼっくりとスギの葉探し


 

 

「 松ぼっくりもスギの葉も、近くの山の中にありそうだね! 」と。

私たちは、昭和の森へ探しに行くことにしました。

 

 

ということで昭和の森で採取する前に、管理している施設へ問い合わせをします。

 

 

(松井)

「敷地内に落ちている松ぼっくりや落ち葉は拾っても大丈夫ですか?」

 

(昭和の森管理組合さま)

「落ちているものは拾っても大丈夫ですよ。でも、マツの木は植えていないので多分ないと思います。大王松という大きな松の木はありますが、あまり松ぼっくりが落ちてこないんです。」

 

そうなんですね。

では採取可能なスギの葉を求めて伺います。

 

 

スギの葉を求めて昭和の森へ


 

 

 

 

ちなみにスギの葉とはこんな感じ ↑ 。

これは市原スタジオの近くにある公園をリサーチ中に見つけたスギの葉です。

スギの葉はトゲトゲした葉をしていて乾燥していると服に引っかかるほど硬くなり、パキパキしています。

 

 

この葉を求め到着した昭和の森。

 

 

 

駐車場へ行く道だけでも・・・。

 

 

 

 

「あった!!」

すぐ見つけられました。

 

 

10分ほど集めただけなのですが。

 

 

 

 

袋いっぱいに集めることができました!

 

 

ちなみに松ぼっくりは?

 

 

 

 

 

市原スタジオの近くの公園に落ちていました。

灯台元暗し!

すかさず拾います。

 

 

 

 

小ぶりなものから大きなものまで、バケツいっぱいに拾うことが出来ました!

 

 

採取はマツの木よりもスギの木のほうが色々な場所に植えられているため、松ぼっくりよりもスギの葉のほうが集めやすいですね。

海の近くだと防風林としてマツの木が多く植えられているので、松ぼっくりを拾うときはそちらへ行くと沢山あるかもしれません。

 

では、着火剤もたくさん集まったところで早速、焚きつけをしていきましょう!

 

 

 

 

焚き付けの方法


 

 

①まずは、スギの葉を敷きます。

 薪ストーブの中にふんわりと小さな山を作るイメージで置きます。

 この時よく乾燥したスギの葉を使うのが大切です。

 乾燥してないと火が付きにくいので、事前によく乾燥させておきます。

 

 

 

葉の部分がまんべんなく置けたらOK。

スギはすぐに燃えてしまうので、多めに使うのがコツです!

 

 

 

②松ぼっくりを置きます。

 

 

 

量としては4~5個くらいで十分着火できます。

写真のように手でひとつかみくらいが目安です。

 

 

 

 

中央あたりに入れます。

空気を含ませるために隙間をつぶさないようにポンポンっと軽く入れます。

 

 

 

③薪を組みます。

 

 

 

始めは細めの木や小枝を格子状に組んでいきます。 

キャンプファイヤーの組み木をイメージしてもらえればと思います。

短い木と長い木を交互に積み上げていきましょう。

これで炉内の下から上へ上昇気流が生まれやすく、火が大きくなります。

 

 

 

 

 

薪ストーブの高さに対し、真ん中くらいまで積みます。

 

 

 

 

 

④左にあるレバー「ダンパー」を後ろに回します。

 

 

 

レバーを奥にグッと押し込みます。

 

 

 

 

これが閉まっている状態。

煙突下にある弁が下がっているのが確認できます。

 

 

 

 

レバーを奥に回すと、パカッ!  

煙突下の弁が開きます。

 

これで、薪ストーブから煙突へ、空気や煙が流れるようになります。

 

 

 

 

⑤右にあるレバー「火力調整レバー」を手前に引きます。

 

 

このレバーは炉内に送り込む空気の量を変えて、火が燃える勢いを調整できます。

焚きはじめは全開にして空気調節口から炉内へ空気が入るようにしましょう。

 

「ダンパー」と「火力調節レバー」を開くことで、炉内に空気の通り道ができます。

高気密住宅にお住まいの方は、この時に窓を少し開けておくと「煙の逆流防止」になります。

 

 

 

着火前の準備完了!


 

 

 

 

 

では早速、火をつけます!

 

 

 

 

スギの葉と松ぼっくりに火をつけると・・・

 

 

 

 

たちまち、赤い炎があがります!

スギの葉や細い枝は燃えやすいので、扉をしめても燃えてくれます。

全体に火がついて、程よく熾きになり始めたら・・・

 

 

 

太い薪を入れます。

 

太い薪は一つ置いて、それに立てかけるようセットします。

 

炎は上部に燃え移る性質があるので、立てかけることで火が燃え移りやすくなります。

さらに木にぶつかり、火が四方八方に散るとバランスよく燃えます。

なかなか火のつかない薪にもおすすめの点火法です。

 

 

火が燃え広がったらドアをぴったりと閉じ、火力が弱くならないか様子を見てください。
火が弱まったら、もう少し空気を送りましょう。
燃えていれば、そのまま放置してOKです。

 

これで火が安定・持続し、お部屋も暖かくなってきます。

 

 

 

 

 

 

ストーブトップに置いた温度計が250℃くらいまで上がってきたら、左側の「ダンパー」を手前に引きます。
手前に引くとダンパーが閉じて、じっくりゆっくり燃えるようになります。

火がゆっくり、長く燃えるようになると、薪の節約にもなります。

 

 

この後は、様子を見ながら薪を足していくだけ。

 

 

初めての薪ストーブ焚き付けをしてみましたが、コツさえ分かれば簡単に火をつけられます!

 

薪ストーブのオーブントップを利用して、この冬はお湯を沸かしてスープを作ったり、ぬくぬくと暖かいお部屋で楽しんでくださいね。

 

 

 

 

 

次回【薪ストーブでお料理編】


 

【薪ストーブでお料理編】では、無事焚き付けが終わり、部屋が暖まる間に薪ストーブで料理にも挑戦!

 

 

薪ストーブ料理で2016年に大人気になりました、ラザニアを作ります。

お楽しみに!

 

 

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