藍舎では年末になると、家を建てて頂いたOB様へカレンダーを配っています。
カレンダーを配る風習はどこの建築会社にもありますが、実はノベリティ化されているのがほとんど。
でも、私達のカレンダーは一味違うんですよっ!
今回はそのカレンダー作りに向かうオーナーに同行しながら、カレンダーの作り方やライフワークになるまでの経緯を少しご紹介しますね☆
さかのぼること3年前。
当時加藤オーナーはカレンダーの挿絵について、
「規格のものなんてつまらないし、僕たちらしくない・・・
ただなんとなくカタログの中から”今年のカレンダー”とやらを選ぶのは嫌だなぁ」
と悩んでいました。
そんな時、オーナーが千葉市若葉区にある福祉施設『まあるい広場』さんから施設利用者の作品展へお誘いいただいたのがはじまり。
その時目にしたユニークな作品たちに感動し、
「この作品たちをカレンダーの挿絵にさせていただけませんか」と懇願したんだそうです。
その案に施設の方々は
「作品をもっとたくさんの人たちの目に触れてもらいたかったのですごく嬉しい!」
と大喜び。
というわけでこのユニークな作品を使ったカレンダー作りが始まりました☆
こちらが入り口。
施設の案内図などがあります。
かなり立派な建物。重厚感があります。
年中個展やカフェを開いており、施設内の工房では織物なんかも作っているんだそう。
室内もとても素敵!
大切に使い込まれた織り機には「やわらかく、やさしくね」と書かれたメモ。
織り途中の生地はふかふかで思わずさわってみたくなります・・・。
このカラフルな糸から素敵な作品が作り出されます。
どんな作品が出来るのか、ワクワクしますね♪
教室の窓にも素敵な絵が♪
カレンダー作りは12か月分の挿絵と、表紙・裏表紙を選ぶところから。
今年も素敵な作品が沢山!
左が園長の高本さん。代表とともに作品を選びます。
加藤オーナー:正直言って荒唐無稽(こうとうむけい)。でもそこに魅力がある。
「こんな風に描いたらこう思うでしょ」っていう誘導がゼロで、
要は作者の『上手く描いてやろう』という意図が全く見えない。
ただ思うままに手を進める。僕はそこがとっても好きなんです。
全体の季節感を考えつつ、一人の作品に偏らないように。
作者の事も思いながら選びます。
前述の織り機で織られた作品でしょうか。色がとても素敵ですね♪
プロのカメラマンが撮影します!
撮影は地味で重労働。結局4時間近くかかってしまいました。
そのあと掲載予定の季節と撮影した写真を合わせていくのですが、ここで変更が入ることも。
全体のバランスやトーンが完成予想と違うことがあるからです。
これも地味な作業ですが、作品の質を左右する大切な作業なので抜かりなく・・・♪
このカレンダーはすでに200冊ほどの予約を頂いていますが、
なぜこれほどにも人気があるのでしょうか。
普段からマーケティングにまみれて生きる僕らは
モノに対して『計算』みたいなものが見えた瞬間、辟易してしまいます。
でもこの作品たちには「褒められたい、売れたい、評価されたい」そんな”計算”や”欲”が見えません。
他者からの評価を気に留めず”ただ、描きたいものを描く”。そこに人気の秘密があるのでしょう。
今年も素晴らしいカレンダーができました。
『まあるい広場』の名もなきアーティストと藍社の合作。お求めの方は是非ご一報くださいませ。
このカレンダーはOB様をはじめ作品の作者、施設のスタッフの方、そして私達藍舎まで。
関わったすべての人を笑顔にしてくれます。
だからこそ今後も守っていきたい大切なイベントなのです♪
どの作品が選ばれたかは届くまでのお楽しみ♪
OB様、年末お持ちしますので是非楽しみにしていてくださいね☆
石川 美波
営業部 / Business Department 昭和61年
施工ギャラリー