2018.02.22
こんにちは。設計の倉富です。
藍舎の建物を実際にお客様に体感して頂くと、
『藍舎さんの建物は暖かい!』
『床が冷たくない!』
と嬉しい言葉を頂けることがあります。
色々と使用している素材などの効果もあるのですが、藍舎住宅が暖かい理由の1つはズバリ!
『基礎断熱工法』です!
初めて聞く方、知っている方もいらっしゃるかと思いますが、基礎断熱をテーマにお伝えしていきますので、皆様のマイホームづくりの参考にして下さい。
それではお話を続けていきたいと思います。
イラストを参考にご説明します。
基礎断熱とは、床下空間も室内空間のひとつとして考え、基礎内部をぐるっと断熱材で覆います。
そして床下からの熱を伝わりにくくし、床下からの換気をなくし、床下空間を暖かく保つ工法です。
床下断熱は、1階床下の全面断熱材を覆いながら取り付けて、床下からの暖気や冷気の影響を受けないようにする工法です。
日本の住宅のほとんどがこの床下断熱です。
この工法では、床下は室内と考えておらず、床下空間は室外と考えます。
床下の風通しをよくするために床下換気口を設置します。
換気口を設置することで床下の換気ができて湿気がとれ、カビの心配などが減るんですが、とても床下は寒いんです。
1.気密施工が簡単にできるので、断熱・気密性が確保しやすい
2.床下空間は室内空間と考えるので、室温と近くなり冬の床の冷たさが和らぐ
3.夏は地熱で床から涼しく、冬は基礎と土間のコンクリートが蓄熱として働き暖かくなる
この3つのおかけで『室内が暖かい・床も暖かい空間』がつくれるのです。
1.地中から虫が基礎内へ入ってくる(ゴキブリやシロアリ)
2.基礎コンクリートの湿気がこもり、結露しやすく、カビが発生する可能性がある
やっぱりデメリットもあるんです。
ですが上記2つのデメリットに対して、藍舎の建物は対策をしています。
改めてイラストにてご説明します。
僕たちは室外と床下の遮断と合わせ、地中と床下の間も基礎で遮断するベタ基礎工法行います。
そして虫を床下に行きづらくし、躯体内には防蟻処理もして虫が来ない、来づらい環境を造っているのです。
床下と室内の間に数か所の換気できる場所も設け、温かい空気が上に上がる力・冷たい空気が下に下がる力を利用し、室内・室外の温熱環境を安定させているのです。
上記ご説明してきた基礎断熱の中でよく聞かれる
・本当に暖かいのか?
・カビは大丈夫なのか?
・湿気って大丈夫なのか?
この3点が本当に大丈夫なのか実験したので、皆様にお伝えしたいと思います。
準備するものは、温度計とちはら台モデルハウス。
床下・1階・2階に温度計をセットし『本当に温かいのか?』『カビが発生しやすい場所なのか?』など、温度・湿度・カビ等をしっかり見ていきたいと思います!
まずはセット!
1階へ温度計をセット。
2階にも温度計をセットして・・・
床下にも温度計をセット。
早速結果を見ていきたいと思います!
まずはLDK。
2月中旬のお昼時。
湿度29パーセント。温度23.2℃でした。
続いて2階。
湿度22パーセント。温度温度は20℃。冬の季節の中、1階との温度差は約3度。2階も暖かさを保っています。
そして、最後は床下。
湿度は約30%。
温度はなんと19℃でした!
温かさ・湿気実験結果は1階・2階・床下での差は、湿度は10%。温度はなんと4℃近くの差しかありませんでした。
通常は約20パーセント湿度差・10℃近くの温度差なのですが、実験した甲斐がありました。
そして3つのうちのラスト。
カビの発生ですが、倉富・・・潜ってきました。
先ほど温度・湿度の確認では、室内との差はほとんどなかったのですが、実際はどうなのか?
こちらの写真をご覧ください。
基礎のカビはなく!
断熱材や躯体のカビもありませんでした!
3つの質問からの実験結果は・・・
温かい空間が実現でき、湿度も床下でこもってなく、3つの質問を解決できているかと思います!
まず最初に基礎断熱とはどんなものなのか。またメリットは皆様のマイホームづくりのご参考になったでしょうか?
そして最後はデメリットへの対策。
温かさや湿気・そしてカビといったデメリットの実験。
温かくする基礎断熱工法。虫への対策など。
・本当に暖かいのか?
・カビは大丈夫なのか?
・湿気って大丈夫なのか?
実験結果・そして写真からもお分かり頂けるかと思いますが、ご安心下さいませ。
今回は3つのポイント重点にぜひ皆様に知っていただければと思います!
もし興味をお持ち頂けましたら、実際に現場でしか分からないことに触れていただけますので、ぜひ一度ご体感をされてはいかがでしょうか?
今後の家造りに役立つと思います。
皆様のお越しをお待ちしております。
以上、倉富の『基礎断熱ってどうなの?』でした。
倉富 光貴
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