「ご近所へのご挨拶って、どのタイミングでしたら良いんですか?」
先日、お客様からこのようなご質問を受けました。
ほとんどのお客様は、マイホームを新築すること自体が初めての経験ですので、この内容の質問はほぼ100%お受けします。
そこで今回はケース別でご近所へのご挨拶のタイミングをご紹介していきたいと思います。
そして、なんとそれだけでは終わりません。
挨拶時に用意する物も併せでご紹介します!
子育て世代の方が多く選ばれるのが、分譲地と呼ばれる土地です。
同世代の方が一斉に新築され、お子さんを通じてコミュニティーを築きやすい場所。
こういった分譲地に、トップバッターで新築するとまわりに建物がありません。
つまり、ご挨拶するお家がないのです。
その場合は、新居に入居する時か、周りの方が入居し始めた時にご挨拶へ伺います。
ご挨拶をすることで、地域の情報も入りやすくなりますよ。
同じ分譲地でも、既に家が立ち並んでいる場合は新築工事前にご挨拶をします。
まず基礎工事を始める前に、神社さんを呼んで『地鎮祭』というお式を行います。
お式が終わった後がご近所様へのご挨拶タイミング。
その時、両隣りとお向かいの3軒、また裏の方へご挨拶されることをお勧めします。
マイホームが完成してからの生活音が届きそうな距離にあるお家、
庭木がある場合は風で葉っぱが飛ばされてヨソの敷地に入ってしまうなど
周りへの配慮を考えて、ご挨拶へまわる軒数を決めます。
入居前にご近所にはどんな方がお住まいなのか、この時に知るコトもできるので安心です。
『地鎮祭』とは、建築などの起工に先立ちその土地の神を祭り工事の無事を祈る儀式。
現住まいを解体して新しく建てる場合、もしくはご両親から譲り受けた建物を解体して建てることをお建て替えと言います。
このケースの場合、現在立っている建物を壊して、更地にする作業を一番初めに行います。
建物を壊す際、大きな音や振動、ホコリなどが発生し、お洗濯物を外で干せなかったり、大型トラックが止まるので交通の不便が生じる可能性があります。
そのため、まわりのご近所様へ事前に解体工事の日時をお伝えする必要があるのです。
これを怠ると後々大きなトラブルへ発展し兼ねません。
お建て替えでは、これまでご近所様と良い関係が築けていれば一斉のご挨拶でなくても、個別のご挨拶で大丈夫です。
個別は苦手だなと感じる方は、地鎮祭を行う際に私たちスタッフと一緒にご近所様へご挨拶回りにまいりましょう。
こちらのケースは、Case3に似ています。
古屋付きの土地とは、更地ではなく土地の上に建物を残したまま売りに出された土地のコトを言います。
土地を購入した方が古い建物を解体するという条件のついた土地です。
この場合も、Case3と同様に建物を解体しなければなりません。
ですが、Case3と違うのはこれまでのご近所付き合いがない点です。
新生活をスムーズに進めるため、古屋を解体する前にご近所へご挨拶をしましょう。
やはり解体工事時の音や振動、ホコリなどで周辺へご迷惑を掛けないように配慮が必要です。
解体工事を始める約1週間前に私たちと一緒にご挨拶致しましょう。
ご近所へのご挨拶回りで用意する物をまとめてみました。
◆建築のスケジュールをお知らせするご挨拶文(工務店が作成します)
施主名、着工日(解体工事着工日)~完成日、建築会社と電話番号、現場担当名を記した文面
◆建築会社の粗品
一般的にはタオルが多いです。
◆日持ちするお菓子orボディソープや洗剤(お施主様がご用意)
予算は2,000円程度。
基本的にご挨拶する際は、事前にアポイントを取らずに行います。
中にはご近所さんがお留守の場合もあります。
お留守の所に品物を置いて行くわけにはいきませんので、後日改めてご挨拶する必要があります。
そのため、日持ちする品物が便利。
そして、実は2,000円程度の予算にも理由があります。
相手に気を使わせずに受け取りやすい価格帯が2,000円だからです。
残るものだと好みに合わない可能性があるので、使って消費できるものが良いでしょう。
念願のマイホームに安心して暮らして頂く為に、ご近所様へのご挨拶は欠かせません。
ご挨拶する際は、必ず私たちスタッフが立ち合いますので心配無用です。
昨今世の中で起っている物騒な事件を防ぐには、身近での小さなコミュニティーづくりが大切です。
「おはようございます!」「こんにちは!」「こんばんは!」と、
笑顔で気兼ねなくご挨拶が出来る街をつくるのは、一人ひとりの心掛けひとつなのかもしれませんね。
その第一歩となるのが、ご挨拶から始まる、ご近所付き合いなのだと思います。
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