こんにちわ、工務の田中です。
6年で6回の引越しをしている、引越しマニアの我が家族。
ですが昨年末に、7度目の引越しを企てていると・・・
『どうせなら自分の思い通りに作りたい』と思うようになってきました。
そこにお誂え向きの物件情報も滑り込んで来たので『これは動かないといけないタイミングかも?』と自分に暗示をかけ、重~い腰とやる気を奮い立たせ行動に出たのでした。
まず物件の現場調査です。
築18年の40世帯ほどのマンションで。
18年前と言えばバブル崩壊後、建築業界はプチバブルを再びとマンション業界が高級路線を展開し始めた頃で、オートロック、宅配ボックス、別棟のエントランスホールに管理室、自動ドアと海外のレジデンスのまねをした構成の物件です。
購入当初の内装は、何でもかんでもキンキラキン=高級(当時の解釈か)リビングには古びた金色のシャンデリア。
ドアノブも金・・・
洗面台も、金がちりばめられていて。
パウダールームなんて言葉が出始めた頃でしょうか、収納椅子付です。
襖を開けて和室。使い勝手が悪そうです。
『せっかくリノベーションするのだから』と頭を絞りましたが、先立つ物も少ないので、今回は手を付ける所とつけない所のゾーニングをします。
重要な改修点は以下の通り。
・オープンキッチン風にダイニングカウンター収納
・主寝室
・ウォークインクロゼット
・パントリー
・子供部屋
・ライブラリー 兼 書斎
各室を中心に、プランニングを始めます。
この時点で費用を抑えるために、壊す場所、残す場所を明確にしておきます。
その際に天井周りの高さの関係をしっかり把握しておく必要があります。
なぜなら、天井周りを壊して作り直すと費用も時間も掛かるからです。
とりあえずプランニングと展開詳細図を作ります。
展開詳細図
キッチン周り図面
床は18年前当時には、明確な基準はなかったものの、防音のためのクッション付フローリングが普及し始めた頃です。
こちらも管理規約に則り、相当のクッションを敷き詰め上張り工法としました。
また、壁面との太鼓現象(壁と壁の間に隙間が生じる事で太鼓のように音が増幅される現象)を低減するため、壁面と床は縁を切って施工しています。
大工さんがどんどん壁を立て込んでくれています。
今回は軽量鉄骨ではなかったので、材木と石膏ボードで間取りを作り直します。
次回はいよいよ仕上編です。
田中 克宜
工務部 / Engineering Department 昭和41年
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