天然の空気清浄機と呼ばれる素材

住まいにおいて、室内環境はとても大切です。私達は、室内の壁には、自然素材100%のものを使っています。それがこの『漆喰』です。 今、日本で使われている壁材はそのほとんどがビニールクロスです。当社は、ビニールクロスは一切使いません。ビニールクロスは呼吸を妨げます。そして、木の良さを殺してしまいます。今、日本の住宅の9割はこのビニールクロスを、採用していることでしょう。それは何故か、とにかく施工が楽で、種類が多く、お客様に「こんなにたくさんの中から選んでいただけるんですよ。」と言えるからです。ビニールクロスを火であぶった黒い煙がモウモウとでる火災などの時に、焼死してしまう人よりも、石油製品を火が燃やし、煙の中に含まれる有害物質で、やられてしまうのです。 そしてビニールクロスは空気や湿度を通しません。あなたも寝るときに、ビニールをかぶって寝ることはないと思います。それは、湿度や湿気を通さず、蒸れてしまうからです。家も同じです。 しかし、本当の意味での快適さ、住み心地、そして健康的な室内環境を考えた時に、私はビニールクロスを選べませんでした。この家の壁には、全て、天然素材100%の漆喰塗り壁です。トイレから、廊下階段、リビング、寝室まで、全てです。この天然素材のスペイン漆喰はとにかく、優れた性質を持っているのです。 一昔前の、塗り壁材のように、直ぐにボロボロ落ちるものではありません。また、メンテナンスも実は、クロスなどよりも簡単なのです。それは、自分で出来るという意味です。材料を水で練り、穴の開いた部分に、自分で塗る。これだけです。クロスよりも簡単に直すことが出来るのです。しかし、欠点もあります。それは、ビニールクロスに比べ時間も、人も、そして、材料費も手間隙もかかってしまう事です。しかし、それだけの価値がある。本当に住む人の健康と快適さを考えたら、手間隙はかかっても、この素材の方が良いのではないか。私はそう信じ、この材料を標準仕様にする事を決めたのです。

天然の空気清浄機と呼ばれる素材

強アルカリがもたらしてくれる天然の空気清浄機

実はとても歴史があり、日本では高松塚古墳の壁画、海外ではレオナルドダヴィンチのフレスコ画。トータルで検討していきましょう。 何故、延々と数千年、数百年と人の住まいに使われ続けてきたかというとそれなりの理由があるのです。当然、意匠性がよい、調湿がある、というのもありますが、それ以前に、この漆喰が選ばれ続けてきた理由が『強アルカリ性』で出来ているという点なのです。 実はこの漆喰という素材は、これら『酸化』『ウィルス』を大幅に抑制する素材である事がわかっています。強アルカリは酸化を中和してくれます。そして体に悪いウィルスは強アルカリに触れると不活性化していきます。鳥インフルエンザ・ウイルスを含む液体を、漆喰の板に接触させると、ウイルスの量は30分で99.6%も低減することが実験で確かめられています。季節性インフルエンザ・ウイルスの実験では、99.9%の低減効果がありました(大阪大学微生物病研究所調べ)。季節性と同型の新型インフルエンザの予防にも効果が期待できます。 そう、この素材が持つ最大の特性、強アルカリ性というものが、数千年という時間、住まい造りに選ばれ続けてきた理由だと思います。

特 徴

固化剤として一般的に使用されている樹脂、セメント、石灰を一切使用していないため珪藻土本来の機能を100%発揮。優れた調湿機能で、快適な室内空間を作ります。優れた吸放湿機能で湿度を調整し、結露やカビ・ダニ、ひいてはアトピー対策として効果的です。無数の気孔が空気の層となり、外気温に影響されにくく冬は暖かく夏は涼しい室内環境が得られます。タバコやペットの気になるにおいなど家の中の生活臭を吸着・脱臭するのでトイレにも最適です。樹脂やセメントを含まず粘土の凝結力で固化させているため再利用ができ、自然に還すことが可能なエコな材料です。シックハウスの原因となる化学物質を一切含んでいません。 また室内の有害物質を吸着します。防火認定も取得。安心して使用できます。この漆喰は、左官職人が一つ一つ、そのコテムラを付けていきます。その一つ一つの波が照明にあたり、柔らかな影を造り、優しく、心地よい空間を作り出してくれます。

特 徴

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