皆様こんにちは!工務の塩谷です。
紙コップを両手で持っているのは、趣味だからではありませんよ。
理由は後ほど分かります!
藍舎では、内装の仕上げに『漆喰』を採用しております。
漆喰は呼吸をすると言われており、調湿や脱水などのメリットがあります。
その一方で、漆喰の塗り壁にはクラック(割れ)が入ることがあります。
柱・梁などには無垢材を使用しており、木材が乾燥などにより動くことでクラックが現れます。
きれいに仕上がった壁に割れがあると、気になってしまいますよね。
クラックを出来るだけ目立たないように直すにはどうすればいいのか?
来る日も来る日も、その方法を見つけるため、試行錯誤を繰り返しました。
そしてついに辿り着いたのです!それも誰でも簡単に出来る方法です!
今回はその方法をご紹介したいと思います。
①漆喰
②水
③雑巾
用意するのはこの3つだけです。
漆喰は持ってないな・・・という方、ご安心ください。
藍舎では、お引渡時に使った漆喰をお客様へお渡しします。
(OB様へ、足りなくなったら塩谷まで!)
ホームセンターなどでも粉ではなく、ペースト状の物などが販売されています。
今回直すのは、天井にできたクラック。
長さは70cmくらいですかね~。中々の大物に腕が鳴ります。
手順①紙コップに入れた水で指を濡らす
(指を水に浸す程度で大丈夫です)
手順②漆喰を濡れた指にくっつける
(指紋が見えなくなるくらい濡れた指に漆喰を付けましょう)
手順③割れに指でこすりつける
クラックに対して平行に少しずつ進めていきます。
漆喰が割れに着いたら上下にも擦り付けて徐々に埋めていきます。
この作業を指一本分の幅で繰り返し行っていきます。
上の写真であるように指より右側は全く割れを感じさせない仕上がりになっていると思います。
天井を補修する際は、上から漆喰がこぼれやすいので雑巾などでこぼれを防止しましょう。
進めていくコツとしては、壁・天井に塗込んだ後、指に着いている余りの漆喰は雑巾できれいに拭き取ってから、また次と繰り返していくのがいいと思います。
補修前
補修後
補修前後の写真を見比べていただければ一目瞭然!
全く漆喰の割れがわからなくなっていることが分かると思います。
左官屋さんが丁寧に仕上げてくれた塗り壁をそのままの姿で、お客様へお引き渡しする時
「日々、現場作業は向上しているなー」と、自分では感じております。
このやり方は本当に簡単で、誰でも出来る方法です。
現状、藍舎工務部ではルーティーンになっており、仕上がりの善し悪しが出ないので、とても役立っています。
もう一度になりますが、用意するのは『水・漆喰・雑巾』、指を濡らして漆喰を付けて塗込むだけ。
漆喰の壁割れにお困りの方がいましたら、DIY的なノリで楽しみながら試していただけたら幸いです。
施工ギャラリー