私達がお客様の家づくりをしていく上での大切な方々。彼らがいなければお家は建ちません。そんな様々なスペシャリストのみなさまに、これからインタビューをしていきます。
今回は大工さんにインタビューいたしました!!
中野:今日はよろしくお願いいたします。まずはプロフィールからお願いいたします。
岡崎大工:岡崎竜二です。昭和51年生まれの40歳です。
中野:大工になったきっかけってどんなことですか?
岡崎大工:そうですね~。もともとはサーフィン仲間からですね。
その仲間から「土方のバイトやらないか」という話がきたんですよ。
やってみたら土方じゃなくて、大工の仕事でした(笑)
それからやってますね~。
中野:それはいくつの時ですか?
岡崎大工:20歳ぐらいだったけなぁ、たしか。
中野:えっ?お父様が大工で小さい頃からその姿を見ていたからとかじゃなくて?
岡崎大工:えぇ。専門的な学校へ通ったというわけでもなくて、普通高校を卒業して。
中野:そうなんですね。そのサーフィン仲間の方たちも大工さんになったんですか?
岡崎大工:大工になったのは僕だけです。
とりあえずみんなバイトで入ったのですが、続いたのが自分だけで・・・。
みんな今は違う仕事をやっています。
中野:大工さんって技術が大切な世界だと思うのですが、技術向上の為に努力している事は?
岡崎大工:それは、年配の人と付き合うことですね。仲間もそうですが。
中野:年配のお仲間がいらっしゃるのですか・・・?
岡崎大工:仲間というか・・・そうですね。
今の自分があるのはその人がいたから。本当、恩師ですね。
中野:その方とは、どのように出会われたのですか?
岡崎大工:大工になって5年目に親方から離れてイギリスに行きました。武者修行ってやつです。
現地の現場とか出て2年修行して。イギリスは日本と全然工法が違ってね。
大変でしたけど。
2年やって帰ってきてそれから独立してやっていきました。たしか27歳の時だったな。
中野:イギリスに修行にいったんですか!!すごいですね!!
岡崎大工:帰ってきて独り立ちして、最初に仕事のお世話をしてくれた人がその恩師なんです。
それが無かったら今の自分はないと思ってますね。今でもお世話になってますよ。
中野:人の縁で仕事を頂いてやってこれているんですね。
岡崎大工:本当そうですね。今でも飲みに行ったり、仕事手伝いに行ったり、
その人との縁を大切にしていますね。
中野:大工の仕事を維持していく秘訣は?
岡崎大工:仕事にこだわる。妥協しないで、時間がかかってもやるってことじゃないですかね。
納得いくまで。
中野:思う様にいかないときってあるんですか。
岡崎大工:あります。そういう時は焦っているときですね、絶対。焦らないでやる事ですね。
中野:ここまでやるというノルマが遅れて出来なかったりしたときは?
岡崎大工:ある程度までやりますね。遅くなっても。
中野:自分がつくった入居後のお家を見てみたいですか?
実際に見たことあるますか?
岡崎大工:見たことありますね。
中野:実際にお家の中とか入ったりとかは?
岡崎大工:ありますよ。
中野:どういう気持ちでしたか?
岡崎大工:やっぱり、達成感はありますよ!笑顔をみると嬉しいですよ。
中野:ご家族の方に「あれお父さんが作ったんだよ」なんて言ったりしますか?
岡崎大工:しますね(笑)自分の家も造りましたけど。
中野:自分で図面引いたりしたんですか?
岡崎大工:そうですね、ある程度引いて・・・。
中野:岡崎さんが、ご自分の家を建てる時にどこを重点的にしましたか。
岡崎大工:目に見えるところで無垢材を増やしました。木があれば温かみがあるので。
リビングは広めにしましたね。リビング階段にしましたし。
外構がまだなんだけどね・・・。
中野:次は少しプライベートなところに踏み込んでいきたいと思います!
仕事が終わった後の楽しみ、休みの日は何をして過ごしますか?
岡崎大工:仕事が終わった後ですか。家族に会えるから・・・。
中野:では真っ先にお家にかえるんですか!
岡崎大工:そういう風に言っときましょうか(笑)休みの日はね、子供と遊んだりするし、
昼寝したりするけど、休みは週1日なので、
まとまった休みが取れた時はサーフィンをしに行くことも多いですね。
中野:どこの海に行くんですか?
岡崎大工:外房の海とかですね。モルジブに行ったりもしました。
家族・・・ではなくサーフィン仲間とですが(笑)
中野:大工さんって大変ですが、大工になってよかったなって思うことありますか?
岡崎大工:そうですね。ありますよ。入居後のお客さんですね。
喜んでくれると、やっぱりよかったなという気持ちになりますね。
最近子供がね、子供の友達もそうだし、大工になりたいとか、建築士になりたいとか。
今小学校でそんな話が出てるみたいで。
中野:それは嬉しいですね!
岡崎大工:自分はやらせたくないんですけどね。
中野:え~っ!そうなんですか?!それはどうしてですか?
岡崎大工:やっぱり、大変ですからね。
中野:お子様は男の子なんですか。おいくつですか?
岡崎大工:今度小学校5年生ですね。
中野:おぉ~、可愛いお年頃ですね~!
中野:モチベーションが上がるお客様って、どんな方ですか?
岡崎大工:ん~、やっぱり褒めてくれるお客さんですかね~!
喜んで、ほめてくださると、こちらもやる気になります。
中野:大工さんの作業で1番難しいところって、どんなところですか?
そこを見ると腕の良し悪しがわかっちゃうような・・・。
岡崎大工:大変なところは隠れちゃう場所ですかね。
やっぱり仕事の量が多いですよね。あと細かいところがね。意外と難しいね。
あと、床貼ることがけっこう大変ですよ。幅が狭いから。
中野:造作家具などは難しくはないですか?
岡崎大工:造作家具はそんなに細かくないから難しくないですよ。
かがんだりっていう、体勢がキツイやつはやっぱキツイね。1番は床かな~。
中野:床がよっぽどキツイんですね~。
岡崎大工:たまに監督さんとも話すんだけど、やりやすいですよ。
「こういう材料にした方がいいんじゃない?」って
こちらから提案などがしやすい雰囲気なのがいいです。
中野:是非、この際「もっとこうした方がいい」って言ってください!
岡崎大工:いやいや、いつも本当にお世話になっているので・・・。
お互い頑張って、いい家をつくっていきましょう。
中野:同業だからこそわかる、
”こんな大工さんには気をつけた方がいい!”という人は?
岡崎大工:せっかちな大工さんじゃないですかね。せっかちで早さ求めている人ですかね。
中野:もっとお話し聞いてみたいんですが・・・。
そろそろお時間が迫ってきてしまいました。今日は本当にありがとうございました!!
あっ!最後に、大工さんを代表して、消費者の方にメッセージをお願いします!
岡崎大工:そんなのできないですよ~(笑)
今回のインタビューを終えて、大工さんと言ったらもっと頑固で話しかけづらいのかと思っていましたが、話しやすくてちょっとびっくりしました。
礼儀正しく、控えめで、言葉遣いも丁寧で私たちの質問を言葉一つ一つ選んでお答えくださいました。終始笑顔でした。
やはり、大工というお仕事に真摯に取り組んでいらっしゃる姿勢がみえたし、自分がやり遂げた仕事が形になって見えて喜んでくれる方々がいらっしゃるというのは本当やりがいがある仕事だと思いました。
バイトから始めて天職に至るなんて、なかなか無いとても羨ましい事だと思います。
でも自分の子供にはおすすめしないという本音が出るほど大変なお仕事なんだなというのもわかりました。しかも!かなりのイケメン大工さんでした!!
さぁて、次回は!
どなたにインタビューいたしましょうか?
中野 真澄
コーディネート / Coordinate 昭和44年 AB型
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